秋になると、多くの種類のキノコが旬を迎えます。
特に「舞いたくなるほど美味しい」と評される「舞茸」は、お好きな方も多いと思います。
今回は舞茸の栄養素や選び方、保存方法を紹介します。
舞茸の栄養素はなに?
■食物繊維
食物繊維はコレステロール値を降下させ、脂質、糖、塩分の吸収を緩やかにする役割があります。舞茸には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の双方が含まれています。
■ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を増進し、骨の成長と免疫力を向上させる役割があるため、健康な体作りに必要な成分です。
■エルゴステロール
エルゴステロールはビタミンDの前駆体で、紫外線によってビタミンDに変化します。したがって、舞茸を2〜3時間ほど日光に当てると、ビタミンDの量が増加します。
■ナイアシン
ナイアシンはビタミンB群の一員で、身体の代謝に不可欠な成分です。皮膚と粘膜の健康をサポートし、維持します。
■β(ベータ)-グルカン
キノコに多く含まれる多糖類の一種です。β-グルカンは免疫力を向上させると言われ、体を病気から守る効果が期待されています。また、最近ではMD-フラクションやX-フラクションと呼ばれる成分が発見され、生活習慣病の改善に寄与する可能性が研究されています。
舞茸の選び方
おいしい舞茸を選ぶときは、かさが分厚く、軸が白くてハリがありしっかりしているものを選びましょう。
舞茸の保存方法
■冷蔵保存時
汚れや余分な水分を軽く拭き取り、キッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫に収納します。使い切る範囲で、通常は3〜4日以内に消費しましょう。
■冷凍保存時
適切な大きさに切って、個別に包んでラップに包み、それからポリ袋に入れて冷凍庫に保存します。通常、冷凍保存は1か月程度が目安です。
新鮮さを保つため、水洗いは控えましょう。使う際には解凍することなく直接調理しましょう。
舞茸ってこんなキノコ
舞茸はサルノコシカケ科に属するキノコで、多くのかさが重なった形状をしており、通常は30〜50cmほどの大きなかたまりに成長します。
ほとんどの舞茸は日本国内で人工栽培されており、秋が旬ではありますが、一年を通じて入手可能です。生産の約60%は新潟県で行われており、静岡県と福岡県も生産地として有名です。
自然に生育する野生の舞茸は、成長に長い年数がかかり広葉樹の根元に生えますが、その数は限られていて希少とされています。
まとめ
舞茸は特有の香りと食感を楽しむことができ、そのうまみ成分や栄養素は水に溶けやすいため、炒め物以外にも、スープや鍋などの料理に取り入れるのがおすすめです。
旬の時期には手ごろな価格で入手できることも多いので、ぜひお料理に取り入れてみてください!